ポートフォリオ・リバランス効果

2.2 ポートフォリオ・リバランス効果

 

政策金利が影響を与えるもう一つの効果はポートフォリオ・リバランス効果で、ポートフォリオ・リバランス効果とは、マネタリー・ベースそのものまたは、マネタリー・ベースをもとに発行される銀行預金と長期国債社債・株式などの金融資産とを直接交換するときに生まれるもので、例えば、マネタリー・ベースの量が増えた時に金融機関がマネタリー・ベースのまま現金通貨で保有するか、株式・債券・土地などの金融資産に変えて保有するか考える可能性があるので、マネタリー・ベースの量が増えると金融資産に変えて保有する可能性が増えるので金融資産の重要が増え、また、リスクが低くなるので金融資産での投資リターンは低下する。

マネタリー・ベースの量が減ると金融資産の重要度が減り、マネタリー・ベースにして現金通貨で保有しようとする。金融資産の需要が減るとリスクが高くなり、その投資によるリターンは上昇する。しかし、マネタリー・ベースは現金であり物価を考慮した金融資産への交換なので、物価に関係のない金融資産である株式・債券・国債・などは影響が少ないはずだと考える。