2020-01-01から1年間の記事一覧

通貨発行益

2 通貨発行益 通貨量に注意が払われるのは、ハイパー・インフレーションに先だって通貨量の膨張が起こっているため。通貨が必要以上に発行されるのは、政府が通貨発行益を得ようと考えるためだと考えられる。政府や中央銀行の限らず民間の銀行でも、通貨発…

通貨量コントロール

4.1 通貨量のコントロールについて、決済の手段として機能するものを通貨とし、銀行の預金と銀行以外が保有する現金とする。通貨量=マネー・サプライ=マネー・ストックは政府が発行する現金の残高から銀行が保有している現金残高を引いたものと銀行が発…

通貨供給量

3. 2 通貨供給量 マネー・サプライとは、通貨供給量のこと。銀行の貸し出しが、総需要に影響するのは、銀行の貸し出しが投資につながるためで、銀行の貸し出しが特殊の場合、他の資金調達手段では、完全に代替えができない場合、特にこの効果は重要になる…

総需要

3.1 金融政策は利子率の変化を通じて需要側に影響する。マクロ経済学では総需要について家計・企業・政府・海外の四部門に分け、それぞれの重要を考える。家計の需要は、消費と住宅その他の耐久財を購入する投資に分けられる。企業の需要は、設備・在庫な…

長期利子率への波及

3 長期利子率への波及 二つ目に政策金利が影響を与えると考えられることは、長期での資金の貸し借りで発生する利子率への影響で、政策金利自体は、短期の利子率であるが、金利の期間構造または、イールド・カーブといわれるものに基づく効果により、中期の…

ポートフォリオ・リバランス効果

2.2 ポートフォリオ・リバランス効果 政策金利が影響を与えるもう一つの効果はポートフォリオ・リバランス効果で、ポートフォリオ・リバランス効果とは、マネタリー・ベースそのものまたは、マネタリー・ベースをもとに発行される銀行預金と長期国債・社…

政策ツール

2.1 政策ツール これまでの過程では金融政策で物価や産出量を直接操作していたが、実際に操作することはできない。中央銀行の金融政策で産出量を自然産出量に近づける方法は、政策金利とマネタリー・ベースの二つの政策ツールを操作することである。 政策金…

自然産出量

3 自然産出量 別の考えは、産出量を物価上昇率が0のときの産出量である自然産出量にすると、自然産出量のときの失業率低下は、フィリップス曲線の理論から外れ、インフレーションを上昇させない。 自然産出量という目標と実際の産出量の差を需給ギャップま…

物価の安定の重要性

どうも グリーンキャベツマンです。 前回の続きを書いていこうと思います。 2 物価の安定の必要性 キッドランドとプレスコットの時間非整合性を解決するには、金融政策の二つの目標を物価の安定の一つに絞ることにより経済成長に対する重要度を下げることで…

金融政策の目的

はじめまして グリーンキャベツマンといいます。 これから清水誠 著の「負の利子率政策」 の第1章「マクロ安定化政策」について書いていこうと思います。 1.1金融政策の目的 金融政策の目的は物価の安定と経済成長の二つがある。この場合の経済成長は生…