物価の安定の重要性

どうも

グリーンキャベツマンです。

前回の続きを書いていこうと思います。

 

 

  1. 2 物価の安定の必要性

キッドランドとプレスコットの時間非整合性を解決するには、金融政策の二つの目標を物価の安定の一つに絞ることにより経済成長に対する重要度を下げることで物価の安定に専念させる方法がある。そのために中央銀行の独立性を保つ。

中央銀行が物価の安定に専念する理由は物価の安定そのものが経済成長に役立ち物価の安定が不安定だと価格決定のメカニズムに混乱が起こるかもしれないという考えがあるためである。

具体的には一つ目に、物価は通貨とモノ・サービスの交換取引による交換比率で、インフレーションはすべてのもの・サービスの価格が上昇し続けることと考えられているが、実際はモノ・サービスによって別々の異なる動きによって価格が決まっている。

専門化された社会では、生産者は自らの生産物にしか興味がない場合や短期的には、情報が入らない場合に自らの生産物と他の生産物の相対価格の変化がわからず、インフレーションによってすべての生産物の価格が上昇している状況なのか、自らの生産物の需要が増加したことによって生産物の価格が上昇しているのかわからず、後者に受け取ってしまったが前者であったため不必要なものを増産してしまうという可能性がある。

相対価格変動と一般物価の変動の見極めに時間がかかり改正に間が生じる可能性がある。

上記は、価格の粘着性といい、需要と供給が一致していない状況を言う。

経済自体が相対価格変動と一般物価変動を区別できないことによってインフレーションは資源配分上望ましくない行動をとらせてしまうとして一般物価の変動は価格決定のメカニズムの効率性を阻害するとして物価の安定は経済成長に必要だと考えるのである。

もう一つは、価値を計算する単位が通貨の単位だという取引条件が基軸にあると通貨の価値が変化し物価変動が大きくなると、長期取引の不確実性を増大させる。

例えば、金融取引では現在と将来というような異なる時間帯の資金を信用しての取引であるが名目の額面を条件にした取引の場合、実質で損をする可能性があるので、金融取引が回避される。金融取引の減少により、短期的に貨幣を使うことが減少するので需要が不足し、資本蓄積が減少することにより、長期の経済成長も阻害される可能性がある。長期の物価安定が経済成長を促進することがあるのを理由に物価の安定を重視する。